結婚して3ヶ月、念願の新婚旅行で福岡・佐賀・長崎を巡ってきた。正直なところ、サービス業で働く僕の給料はそこまで高くないし、結婚式や新生活の準備でかなり出費がかさんでいた。だから、旅行の予算も限られていて、妻には「豪華なホテルとかは無理だけど、美味しいものだけはたくさん食べよう」と約束していた。
友人から「九州はグルメの宝庫だよ」と聞いていたし、Instagramで見た福岡の屋台や長崎のちゃんぽんの写真に妻も僕も心を奪われていた。そんなわけで、2泊3日の九州グルメ旅がスタートした。
1日目:福岡到着、さっそくグルメ三昧
羽田空港から福岡空港へ。フライトは約2時間で、妻は機内でずっと旅行雑誌を見ながら「これ食べたい、あれも食べたい」と盛り上がっていた。
福岡空港に着いてすぐ、レンタカーを借りた。スマホの比較サイトで一番安いところを予約していたので、カウンターでの手続きもスムーズだった。コンパクトカーで十分だし、何より総額が抑えられたのが大きかった。
車を走らせて最初に向かったのは、博多駅周辺。まずは腹ごしらえにと、友人におすすめされた明太子専門店へ。試食コーナーで明太子を味わった瞬間、妻が「これ、ごはんが何杯でもいける!」と目を輝かせた。お土産用にも少し買って、次の目的地へ。
昼食は水炊きの名店へ。事前にSNSで調べていたお店で、口コミ評価も高かった。鶏のスープが透き通っていて、一口飲んだ瞬間に「これか…」と感動した。妻も「こんなに上品な味なんだね」と驚いていて、二人で無言でスープをすすり続けた。ポン酢につけた鶏肉も柔らかくて、コラーゲンたっぷりのスープで妻の肌もツヤツヤになりそうだった。
午後は太宰府天満宮を観光。梅ヶ枝餅を食べ歩きしながら、参道を散策した。焼きたての梅ヶ枝餅は外がカリッとしていて、中のあんこが程よい甘さ。妻は「こういう素朴なお菓子、好きだな」と笑顔で頬張っていた。
そして、夜は福岡の醍醐味である屋台へ。中洲の屋台街に行くと、たくさんの屋台が並んでいて、どこに入ろうか迷ってしまった。結局、地元の人たちで賑わっている屋台に決めた。
「何にします?」と店主に聞かれて、僕たちは迷わず「もつ鍋!」と答えた。寒い夜だったから、熱々のもつ鍋が体に染みた。プリプリのもつと、甘みのあるキャベツ、ニラの風味が絶妙に絡み合って、スープまで全部飲み干してしまった。隣の席の常連さんが「〆はちゃんぽん麺がおすすめだよ」と教えてくれたので、追加でちゃんぽん麺も注文。これがまた最高で、妻は「屋台ってこんなに楽しいんだね」と感激していた。
ホテルに戻る頃には、お腹がパンパン。でも、二人とも大満足だった。
2日目:佐賀・長崎へ、さらなるグルメ探求
2日目の朝は、ホテルの近くのカフェでモーニング。福岡のパン屋さんは美味しいと聞いていたので、焼きたてのクロワッサンとコーヒーで軽めに済ませた。
そこからレンタカーで佐賀方面へ。高速道路を使えば1時間ちょっとで呼子に着く。呼子と言えば、イカの活造り。妻は「透明なイカ、初めて見るかも」とワクワクしていた。
お昼前に呼子の海鮮市場に到着。市場の食堂で、さっそくイカの活造り定食を注文した。運ばれてきたイカは本当に透明で、まだ動いていた。妻は最初「ちょっと怖い…」と言っていたけど、一口食べたら「甘い!コリコリしてる!」と夢中になっていた。僕も人生で一番美味しいイカだと思った。残ったゲソは天ぷらにしてもらって、これもサクサクで絶品だった。
佐賀市内に移動して、次は佐賀牛。予算的に高級店は厳しかったので、リーズナブルに佐賀牛が食べられる焼肉店を選んだ。それでも、口の中でとろける肉の旨味は格別だった。妻は「こんなに柔らかいお肉、初めて」と感動していて、二人で「明日から節約しよう」と笑い合った。
午後は長崎へ。佐賀から長崎市内まで車で1時間半ほど。途中、有明海沿いの道を走っていると、夕日がきれいで、妻が「ちょっと止まって」と言うので路肩に車を停めた。二人で海を眺めながら、「こういう時間もいいね」と話した。
長崎市内に着いたのは夕方。グラバー園や大浦天主堂を軽く観光してから、夜は長崎の名物、ちゃんぽんと皿うどんへ。SNSで評判の店に行ったら、すでに行列ができていた。でも、待った甲斐があった。
ちゃんぽんは、野菜たっぷりで海鮮の旨味が凝縮されたスープが絶品。麺も太くてモチモチしていて、ボリュームもすごい。妻は皿うどんを注文していて、「パリパリの麺に餡がかかってるの、初めて食べた!」と喜んでいた。僕も一口もらったけど、これも美味しかった。
食後は、長崎の夜景を見に稲佐山展望台へ。世界新三大夜景の一つと言われているだけあって、光の海が広がっていた。妻は「きれい…」とずっと夜景を見つめていて、僕は「連れてきてよかった」と心から思った。
3日目:最終日も長崎グルメを堪能
最終日の朝は、ホテルで朝食を済ませてから、長崎市内をもう少し観光。軍艦島クルーズに参加しようかとも考えたけど、時間的に厳しかったので、中華街を散策することにした。
長崎新地中華街は、横浜や神戸とはまた違った雰囲気で、異国情緒たっぷり。角煮まんじゅうの店がたくさんあって、妻と一緒に食べ比べをした。トロトロの角煮が入った柔らかいまんじゅうは、歩きながら食べるにはちょっと危険なくらい美味しかった。
お昼は、長崎名物のトルコライス。トルコライスって何?と思っていたけど、ピラフとスパゲッティとトンカツが一皿に盛られた不思議な料理だった。妻は「これ一つでお腹いっぱいになるね」と言いながら、ペロリと平らげていた。僕もボリューム満点で大満足。
最後に、カステラの老舗へ。試食させてもらったカステラは、しっとりしていて優しい甘さ。妻の両親へのお土産と、自分たち用にも買った。店員さんが「新婚旅行ですか?」と聞いてくれて、「はい」と答えたら、「お幸せに」と笑顔で送り出してくれた。
福岡空港へ向かう道中、妻が「もう帰りたくないね」としみじみ言った。僕も「またいつか来ようね」と答えた。レンタカーを返却して、空港で最後の明太子おにぎりを買って、羽田行きの飛行機に乗り込んだ。
予算を抑えても大満足できた理由
今回の旅行で使った総額は、二人で約15万円。宿泊費は一泊1万円前後のビジネスホテルを選んだし、福岡空港そばの格安レンタカーを利用した。でも、食事だけはケチらずに、本当に美味しいものを選んだ。
事前にInstagramやXで情報収集したのが本当に役立った。友人から「ここは絶対行くべき」と教えてもらった店もハズレがなかった。口コミアプリでも評価をチェックして、地元の人に愛されている店を選ぶようにした。
レンタカーは、比較サイトで一番安いところを選んだけど、特に不便はなかった。予約も決済もスマホで簡単にできたし、万が一のキャンセル料も柔軟だったので安心できた。移動の自由が効いたおかげで、時間を気にせずグルメ巡りができたのも良かった。
何より、妻が「こんなに楽しい旅行、初めて」と喜んでくれたのが一番嬉しかった。予算は限られていたけど、お金をかけるところとかけないところをしっかり分けたことで、メリハリのある旅行になった。
九州は本当にグルメの宝庫だった。福岡のもつ鍋と屋台文化、佐賀のイカと佐賀牛、長崎のちゃんぽんとカステラ。どれも忘れられない味ばかり。
結婚して、二人で初めての大きな旅行。予算のことで少し不安もあったけど、工夫次第で十分に楽しめることがわかった。次はどこに行こうか、もう妻と計画を立て始めている。